看護専門学校<医療倫理>講義について


草薙龍瞬は、関西の某看護学校で、1年生および3年生向けに<看護倫理><医療倫理>の講義をしています。

医療倫理は「答えのない問い」と言われることがありますが、そんなことはありません。

人間の命がかかっている医療・看護の現場で、「答えがない」と言っていいはずがありません。答えを出さなければなりません。


しかしご存じの通り、看護師の現場も、問題が山積み(しかも危機的)です。医療・看護を取り巻く状況の変化、患者・同僚・医師たちとの関わり方、業界の機能不全など、「人を救うための看護」があやうくなっている現実があります。


大事なことは、「苦しみを増やさない」という医療・看護上の普遍的な倫理(正しさ)を前提に据えて、

現場の問題(事実と原因)を正確に理解して、最善の”方法”を導き出すロジック(論理的な思考の道筋)です。具体的には、

➀患者の苦しみ・現場の課題が見えていたか、

②すべての<方法>を検討したか、

③選択するための<根拠と基準>は明確だったか、

④患者に<納得>が残ったか。

という4つの基準をふまえて現場に臨むというプロセスです。


こうした思考の道筋を踏まえることが「倫理」だというのが、この講義の立場です。


草薙龍瞬は医師でも看護師でもありませんが、苦しみに寄り添う「患者目線」と「仏教の合理的思考法」を強みとしています。

その二つを医療・看護の現場に活かすと、何が見えてくるか。

驚くほど正確に「倫理的に間違いない」思考の道筋、ひいてはさまざまな問題の解決策を導き出せる――というのが、この講座のメッセージです。

講義では、医療倫理をめぐる現場の問題を取り上げ、チームでディスカッションし、論理的に最善の選択を導き出すことにチャレンジしています。

●毎年4月から7月にかけて、そして3年生向けには7月上旬に集中講義として実施しています。見学も可能です。

●1日限定の講演・講義・勉強会も承ります。

●関西圏であれば出講が可能です。また全国行脚期間(7月から年末まで)は全国を回っていますので、その期間内に出講することが可能です。


●ご連絡は、

➀お名前 ②所属(勤務先) ③ご希望の内容 を

興道の里 koudounosato@gmail.com までお知らせください。

事務局から折り返しご案内申し上げます。